スポーツ中の膝のひねりによる外傷について

サッカーやバスケットボールでの方向転換、スキーでの転倒、柔道やラグビーでの接触プレー。スポーツ中に膝をひねって強い痛みが走った場合、靭帯や半月板を損傷している可能性があります。
受傷直後は膝が大きく腫れたり、体重をかけられなくなったりすることがあります。「ひねっただけだから」と自己判断で放置してしまうと、損傷が悪化して競技への復帰が遅れたり、将来的に変形性膝関節症につながったりする恐れもあります。
大阪市北区・梅田のほしやま整形外科医院では、スポーツ医の資格を持つ院長がMRIを用いて損傷の程度を正確に評価し、競技復帰までの道筋を一緒に考えてまいります。
こんな症状はありませんか?
- 膝をひねった瞬間に「ブチッ」「ポキッ」と音がした
- 受傷直後から膝が大きく腫れてきた
- 膝に体重をかけると不安定で歩けない
- 膝の内側または外側に強い痛みがある
- 膝が完全に伸ばせない、曲げられない
- 受傷から数日経っても腫れや痛みが引かない
スポーツ中に膝をひねった時の応急処置
受傷直後はRICE処置が基本です。
- Rest(安静):膝を動かさず、体重をかけないようにする
- Ice(冷却):氷のうやアイスパックで患部を冷やす(1回15~20分程度)
- Compression(圧迫):弾性包帯などで軽く圧迫して腫れを抑える
- Elevation(挙上):膝を心臓より高い位置に保つ
応急処置を行いながら、できるだけ早めに整形外科を受診してください。
膝をひねった時に起こりやすい損傷
靭帯損傷
膝には主に4本の靭帯があり、ひねりの方向や力の加わり方によって損傷する靭帯が異なります。急な方向転換やジャンプの着地で受傷しやすい前十字靭帯、膝が外側に押された時に損傷しやすい内側側副靭帯の損傷が特に多く見られます。複数の靭帯を同時に損傷する複合損傷もあります。
半月板損傷
膝をひねった際の衝撃で、関節内のクッションである半月板に亀裂や断裂が生じることがあります。靭帯損傷に合併して起こるケースも多く、腫れや引っかかり感を伴うことがあります。
膝蓋骨脱臼
膝をひねると同時にお皿(膝蓋骨)が外側にずれて脱臼を起こすことがあります。10~20代の女性に多く、受傷時に強い痛みと腫れが生じます。
考えられる病気
前十字靭帯(ACL)損傷
受傷時に「ブチッ」という断裂音を感じることが多く、直後から膝が大きく腫れます。膝の前後方向の安定性が失われるため、放置すると半月板や軟骨に二次的なダメージが及ぶ恐れがあります。
内側側副靭帯(MCL)損傷
膝の内側に痛みと腫れが生じます。膝靭帯損傷の中では最も頻度が高く、多くの場合は装具とリハビリテーションを中心とした治療で回復が見込めます。
半月板損傷
腫れ、引っかかり感、膝の可動域制限が主な症状です。損傷の程度や部位によって、リハビリテーションによる保存療法で対応できる場合と、手術が必要な場合があります。
膝蓋骨脱臼
受傷時に膝のお皿が外側にずれて、強い痛みと膝の変形が見られます。自然に整復されることもありますが、脱臼を繰り返す場合は手術の検討が必要になることもあります。
スポーツ中の膝のひねりによる外傷の検査
徒手検査
膝を動かして靭帯の緩みや不安定性を直接確認します。どの靭帯が損傷しているかの見当をつける上で欠かせない検査です。
レントゲン検査
骨折の有無や、靭帯の付着部が骨ごと剥がれていないか(剥離骨折)を確認します。
MRI検査(近隣の画像診断クリニックで実施)
靭帯や半月板の損傷の程度・範囲を詳細に把握できます。手術が必要かどうかの判断に直結する重要な検査です。
エコー検査
靭帯の腫れや関節内の出血の有無をその場で確認できます。受傷直後の初期評価に役立ちます。
スポーツ中の膝のひねりによる外傷の治療
損傷の種類と程度によって、保存療法で対応できる場合と手術が必要な場合があります。当院では、検査結果をもとに治療方針を丁寧にご説明して、競技復帰に向けた計画を一緒に立てていきます。
リハビリテーション
膝まわりの筋力回復と関節の安定性向上が治療の中心です。スポーツ復帰を目指す場合には、競技動作に応じた段階的なリハビリテーションのプログラムを組み立てます。当院にはスポーツ認定理学療法士も在籍しています。
装具治療
靭帯損傷の程度に応じて、サポーターやブレースで膝を固定・保護しながらリハビリテーションを進めます。特に内側側副靭帯損傷では、装具とリハビリテーションの併用で回復が見込めるケースが多くあります。
再生医療(PRP療法)
靭帯や周辺組織の回復を促す目的で、再生医療を併用するケースもあります。ご自身の血液から抽出した成分を患部に注入して、組織の修復をサポートします。
手術が必要な場合
前十字靭帯の完全断裂でスポーツ復帰を目指す場合や、半月板の大きな損傷など、手術が必要と判断した場合は連携する基幹病院へご紹介しています。術後のリハビリは当院で対応可能ですので、受傷から復帰まで一貫してサポートいたします。