膝がポキポキ鳴る・引っかかる症状について

膝を曲げ伸ばしした時に「ポキポキ」「パキッ」と音がする。あるいは、膝がスムーズに動かず何かに引っかかるような感覚がある。こうした症状に不安を感じて受診される方がおられます。
音が鳴るだけで痛みがない場合は、関節内の気泡がはじける現象など、心配のないケースもあります。ただし、音とともに痛みや引っかかり感がある場合には、半月板や軟骨にトラブルが生じている可能性があります。
大阪市北区・梅田のほしやま整形外科医院では、MRIやエコーによる画像検査で膝の内部の状態を確認して、音や引っかかりの原因を正確に調べています。気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。
こんな症状はありませんか?
- 膝を曲げ伸ばしすると「ポキポキ」と音がする
- しゃがんだ時や立ち上がる時に「パキッ」と鳴る
- 膝が途中で引っかかって一瞬動かなくなる
- 膝を伸ばす時に引っかかるような抵抗を感じる
- 音とともに軽い痛みや違和感がある
- 歩いている途中で急に膝がロックされる
膝がポキポキ鳴る・引っかかる原因
関節内の気泡
膝関節の中にある関節液には気体が溶け込んでいます。膝を動かした際にこの気泡がはじけると「ポキッ」という音が鳴ることがあります。痛みを伴わない場合は生理的な現象であり、基本的に治療の必要はありません。
半月板の損傷
半月板に亀裂や断裂が生じると、損傷した部分が関節の動きに干渉して、引っかかりや「カクン」という音の原因となることがあります。膝を曲げた状態からの伸展時にロッキング(急に膝が動かなくなる状態)を起こす場合は、半月板損傷の可能性が高くなります。
関節遊離体(関節ねずみ)
軟骨や骨の小さなかけらが関節内に遊離して動き回る状態です。かけらが関節の隙間に挟まると、突然の引っかかりや痛み、ロッキングを引き起こすことがあります。症状が出たり消えたりするのが特徴です。
軟骨の摩耗
関節軟骨の表面が荒れたりすり減ったりすると、膝の動きに伴って「ゴリゴリ」「ジャリジャリ」という音が生じることがあります。いわゆる軋轢音(あつれきおん)と呼ばれるもので、変形性膝関節症の初期に見られることがあります。
考えられる病気
半月板損傷
引っかかりやロッキングの原因として最も考えられる疾患です。スポーツ中の外傷で起こることもあれば、加齢に伴う変性が原因で徐々に損傷が進むこともあります。損傷の程度や部位によって、治療方針が異なります。
変形性膝関節症
軟骨のすり減りが進行すると、膝を動かす際に軋轢音や引っかかりが生じることがあります。音だけではなく、歩き始めの痛みや階段での痛みを伴う場合は、変形性膝関節症が進行している可能性があります。
離断性骨軟骨炎
関節面の軟骨とその下の骨の一部が壊死して剥がれ落ちる疾患です。剥がれた骨軟骨片が関節内の遊離体となって、引っかかりやロッキングを起こします。10~20代の方に多く見られます。
膝蓋骨の不安定性
膝のお皿(膝蓋骨)が正常な軌道からずれやすくなっている状態です。膝を曲げ伸ばしする際にお皿が引っかかるような音や違和感が生じることがあります。
膝がポキポキ鳴る・引っかかる時の検査
レントゲン検査
関節の変形や骨棘(骨のとげ)の有無、関節内の遊離体がないかを確認します。遊離体は骨成分を含む場合にレントゲンで描出されることがあります。
MRI検査(近隣の画像診断クリニックで実施)
半月板の損傷や軟骨の状態、遊離体の有無や位置を正確に把握できます。音だけで痛みがないケースでも、MRIで思わぬ損傷が見つかる場合があります。
エコー検査
関節内の水の溜まり具合や滑膜の炎症の有無をその場で確認できます。半月板の損傷をエコーで評価できる場合もあり、MRIと組み合わせることで診断の精度を高めています。
膝がポキポキ鳴る・引っかかる時の治療
痛みのない音だけの症状であれば、経過観察で問題ないケースがほとんどです。一方、引っかかりやロッキング、痛みを伴う場合は原因に応じた治療が必要になります。
リハビリテーション
膝まわりの筋力を強化して関節の安定性を高めることで、音や引っかかりの軽減が期待できます。当院の理学療法士が手技を中心に、症状に合わせたリハビリテーションを行っています。
薬物療法・注射
炎症や痛みを伴う場合には、内服薬や湿布に加えて、ヒアルロン酸注射で関節内の潤滑を改善する治療を検討します。
再生医療(PRP療法)
軟骨の損傷や慢性的な炎症が認められる場合には、再生医療によるアプローチも選択肢の一つとなります。
手術が必要な場合
遊離体による頻繁なロッキングや、半月板の大きな断裂など、手術が必要と判断した場合は連携する基幹病院へご紹介しています。術後のリハビリテーションは当院で対応可能です。