膝の関節リウマチとは

関節リウマチは、免疫の異常によって関節の内側にある滑膜に炎症が起きる疾患です。手指や手首の関節に発症するイメージが強いかもしれませんが、膝関節にも高い頻度で症状が現れます。膝の腫れや痛み、朝のこわばりが続いている場合は、関節リウマチの可能性を考慮する必要があります。
関節リウマチは放置すると関節の破壊が進行していくため、早期に診断して治療を開始することがとても重要です。大阪市北区・梅田のほしやま整形外科医院では、日本整形外科学会の認定リウマチ医の資格を持つ院長が診療を行っており、膝関節のリウマチについてもご相談いただけます。
こんな症状はありませんか?
- 朝起きた時に膝がこわばって動かしにくい状態が30分以上続く
- 膝が腫れて熱を持っている
- 両方の膝に同じような症状が出ている
- 膝だけではなく手指や手首にも腫れや痛みがある
- 膝に水が溜まりやすく、抜いても繰り返す
- 疲れやすさや微熱などの全身症状がある
当院のリウマチ診療体制
認定リウマチ医による診療
当院の院長は、日本整形外科学会の認定リウマチ医の資格を保有しています。膝関節を中心とした整形外科的な視点からリウマチの診断・治療にあたっており、膝の腫れや痛みの原因が変形性膝関節症なのかリウマチなのか、鑑別が難しいケースにも対応しています。
リウマチ専門医の定期来院
月に1回、リウマチ専門医による診療も実施しています。専門的な薬物療法の調整が必要な場合や、より高度な治療判断が求められる場合に、院内で専門医の診察を受けていただくことが可能です。
関節リウマチの原因
免疫の異常(自己免疫)
本来は体を守るはずの免疫システムが、誤って自分自身の関節を攻撃してしまうことで炎症が起こります。なぜ免疫に異常が生じるのかは完全には解明されていませんが、遺伝的な要因と環境的な要因(喫煙、感染症など)が複合的に関与していると考えられています。
滑膜の炎症と関節破壊
免疫の攻撃を受けた滑膜は異常に増殖して、関節内に炎症性の物質を放出します。この炎症が慢性的に続くと、やがて軟骨や骨が破壊されて、関節の変形や機能障害が進行していきます。
膝に現れるリウマチの特徴
膝関節のリウマチには、変形性膝関節症とは異なるいくつかの特徴があります。
朝のこわばりが長い
変形性膝関節症でも動き始めにこわばりを感じることがありますが、通常は数分で解消されます。一方、関節リウマチでは30分以上、場合によっては1時間以上こわばりが続くことがあり、これは重要な鑑別ポイントです。
左右対称に症状が出やすい
関節リウマチは両側の関節に症状が現れやすい傾向があります。片方の膝だけではなく、両膝に腫れや痛みがある場合や、膝以外の関節(手指、手首、足趾など)にも症状が広がっている場合は、リウマチの可能性が高くなります。
関節液が繰り返し溜まる
リウマチによる滑膜炎が続いていると、膝に水が繰り返し溜まることがあります。水を抜いてもすぐにまた溜まる場合は、滑膜の炎症がコントロールされていない可能性があり、治療の見直しが必要になることもあります。
膝の関節リウマチの検査
血液検査
リウマトイド因子(RF)や抗CCP抗体、CRP(炎症の指標)などを調べます。リウマチの早期診断には血液検査が不可欠で、抗CCP抗体は発症の早い段階から陽性になることが多い検査項目です。
レントゲン検査
関節の骨びらん(骨の表面の侵食)や関節の隙間の変化を確認します。ただし、初期の段階ではレントゲンに異常が現れないことも多いため、血液検査やMRIとあわせて総合的に判断します。
MRI検査(近隣の画像診断クリニックで実施)
滑膜の炎症の程度や骨びらんの有無を、レントゲンよりも早い段階で確認できます。膝の腫れの原因が変形性膝関節症によるものなのかリウマチによるものなのか、鑑別が難しいケースでもMRIが有力な判断材料になります。
エコー検査
滑膜の肥厚や血流の増加(炎症の活動性を示す所見)をリアルタイムに確認できます。治療効果の経過観察にも活用しています。
関節リウマチ(膝)の治療
関節リウマチの治療は、関節の破壊を防ぐために早期から開始することが重要です。当院では、薬物療法を中心に、リハビリテーションや注射を組み合わせて膝の機能維持を目指しています。
薬物療法
リウマチの治療では、抗リウマチ薬(DMARDs)による免疫の調整が基本です。メトトレキサートを中心に、患者様の病態に応じた処方を行います。月1回来院するリウマチ専門医と連携して対応しています。
注射
膝関節の炎症が強い場合には、ステロイド注射で局所的に炎症を抑えることがあります。ヒアルロン酸注射で膝関節の潤滑を改善する治療も、症状に応じて検討します。
リハビリテーション
関節の拘縮を防いで膝の可動域と筋力を維持するために、リハビリテーションは重要な役割を果たします。炎症が強い時期には無理のない範囲で、炎症が落ち着いてからは積極的に筋力強化やストレッチに取り組みます。
膝の症状が気になる方へ
膝の腫れや痛みが続いている場合、それが変形性膝関節症なのかリウマチなのかによって治療のアプローチは大きく異なります。「ただの膝の痛みだと思っていたら、実はリウマチだった」というケースも珍しくありません。
朝のこわばりが長い、両膝に症状がある、膝以外の関節にも痛みや腫れがある。そうした症状に心当たりがある方は、お早めにご相談ください。